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和蝋燭

静けさに、火を灯す

部屋の明かりを落とし、一本の火を灯す。暗闇の中に、あたたかなオレンジ色の光が静かに立ち上がる。
呼吸するように、ゆっくりと、大きく揺れる炎。ただ、その動きに視線を預ける。日常の喧騒から離れ、
自分自身の内なるリズムへと還っていく。夜の余白を味わうために生まれた、灯りです。

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Design

純粋な炎が、静かに息づく

この和ろうそくは、自然の恵みだけでつくられています。蝋には、櫨(はぜ)の実から抽出した100%植物性の櫨蝋を使用。芯には、和紙とい草の髄を用いています。中が空洞になった芯を空気が静かに流れることで、炎は大きく、ゆったりとした揺らぎを見せます。
生きているようでありながら、どこまでも穏やかな光です。純植物性の蝋を、幾重にも手作業で重ねることで生まれる、なめらかでしなやかな手触り。それは、手仕事でしか辿り着けない質感です。凛とした佇まいが、空間に上質な静けさと余白をもたらします。

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Story

時を、静かに重ねて

一本のろうそくをかたちづくるには、職人の研ぎ澄まされた感覚が欠かせません。和紙とい草でつくられた芯に、溶かした櫨蝋を素手で、何度も、何度も塗り重ねていきます。最初は、ほのかに黄色味を帯びた白。
やがて時間をかけて静かに熟成され、穏やかなグレーへと、その色合いを深めていきます。型に流し込んで終わる製法では決して生まれない、時間と手仕事が織りなす、唯一無二の表情。一本一本が、静かに異なる存在感を宿しています。

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Culture

空間を、清らかに保つ

和ろうそくの灯りは、古くから日本の祈りや精神性と深く結びついてきました。櫨蝋で作られたろうそくは油煙が少なく、蝋が溶けるときに、ほのかな自然の香りが立ちのぼります。強い洗剤を使わなくても、煤(すす)はさっと払うだけで落とすことができます。
年末に行われる寺院の「煤払い」は、水で洗い流すのではなく、ただ静かに“払う”ことで空間を清める行為です。この純植物性の灯りは、寺院の木造建築や貴重な文化財を、何百年もの時を超えて守り続けてきました。汚れを溜め込まず、日々を清らかに保つ。その潔い美意識が、この灯りには息づいています。

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Sustainability

千年先へ、めぐっていく

櫨の実から生まれるこの灯りは、環境に負荷をかけません。蝋を搾ったあとの搾りかすは、肥料として土に還され、再び自然の循環へと戻っていきます。良質な櫨の木が希少になりつつある現代において、京都の山で櫨を育てる取り組みも進められています。ただ消費するのではなく、みずから森を育て、千年先の未来へと灯りをつないでいく。それが、NEZENの循環型ものづくりです。

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Ritual / NEZEN LIFE

夜の余白に、身を委ねて

慌ただしい一日を終えた夜。部屋の明かりを落とし、静かに火を灯します。中が空洞になった芯を空気が流れ、炎はやわらかく、生き物のように揺らめきます。ただ、その動きを見つめるだけの、何もしない時間。およそ20分で静かに燃え尽きる灯りは、一日の終わりに心と身体の緊張をほどくのに、ちょうどよい長さです。炎が自然と消えていく、その心地よいひとときが、眠りにつく前の意識を穏やかに整え、深く、やすらかな夜へと導いてくれます。

寝具

おりん

おりん布団

柝、おりん棒

燭台・線香立て

お香

​和蝋燭

作務衣

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